2012年2月10日金曜日

自然な建築

自然な建築


もう二十年以上経つのか。

ヘーゲル哲学が専門、というよりも実存主義文学の大好きな大学の先生と酒を飲んでいた時。
のんびり市でマンション住まいは手狭だろうと思って、引っ越しなどお考えではないかと、ついうっかり聞いてしまった。
酔った先生は上機嫌のまま、こういう集合住宅で育った子供がどうなるのか見届けたいのだと答えてくれた。
先生は心臓発作で早逝なさったので、実際には見届けることができなかった。

思えば私はコンクリートの集合住宅で暮らしたことがない。
今暮らしている家は木造住宅。
東京で暮らしている時は、必ず木造モルタルのアパートだった。

本当にそうか?
あ、最初に暮らした恵比寿は木造住宅の二階だった。
それから井の頭、早稲田鶴巻町、新川、西早稲田、桜台……。
うん、後は木造モルタルだ。
鉄筋コンクリートのマンションなんてものに暮らしたことはない。
閉所恐怖症の気味があるので、エレベーターも苦手だな。

起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半。
これじゃちょっと狭すぎる。
でも、四畳半あれば十分。
と思っていたら、本やらレコード・CDやら楽器やら。
結構な空間を占有しないと暮らせないようになってしまいました。
断捨離。
素敵ですが、まだまだ修業が足りない。

建築に興味を持ったことはあまりなかったのですが、今回の大震災でいろいろ考えるようになりました。
耐震とエネルギー。
どうにかせんと。

少なくとも、もう東京電力に鐘を払うのは嫌だ。

無印良品の家っておもしろいなと思ったら、難波和彦という名前と、隈研吾という名前が出てきた。
あ、一般向けの本を出してるんだ。
ということで、手ごろな岩波新書で隈研吾著『自然な建築』を買ってみた。

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地縁、血縁が崩壊したことで不安定になってしまった自分を、コンクリートというがちがちのもので再びかためたいと願ったのである。
 同様に、国家も、自治体も、あらゆる共同体が、コンクリートによる固定化で明確な「形」を獲得することによって、その存在の不安定を、解消しようとした。解消したつもりになろうとした。(p.9)
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ディズニーランドのハリボテ建築も、マンションの豪華石貼りロビーも、基本的にはそんなノスタルジーの感情にうまくとりいって、物質の表層だけをかすめとりながら、古き良き時代のにせものを、安価で安易に提供しているだけなのである。(p.54)
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おお!
これはおもしろい。

自然な建築 / 隈研吾


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gensenkan99 幻泉館主人 2/9 20:58
静岡加工のシイタケ基準超 横浜のスーパーで販売 静岡県は生産した9県の県名は「公表できない」としている。 47news.jp/CN/201202/CN20… < 公表しなければ、シイタケがまったく売れなくなるのに #東電 #原発 #放射能
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9条を殺すな!

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